徐々に人々の暮らしぶりもよくなった中世後期の時代に入ってくると、婚約指輪も凝った指輪にしようという動きが生まれていきます。ルビーやエメラルドなどのカラーストーンも結婚指輪にあしらわれるようになり、ルネサンス時代を迎える頃、本格的にマリッジリング(エンゲージリング)を贈る習慣が華開くこととなりました。ルネサンス時代に開花した芸術活動は、古代ギリシャやローマ時代の影響を強く受け、それを発展させましたが、宝飾品の世界も例外ではありませんでした。古代の宝飾品は彫刻を施したものが多かったこともあって、ベゼルなどに芸術性の高い、凝った彫り物が盛りこまれるようになっていきます。ご存知のように、ルネサンスはイタリアが中心となってヨーロッパに広がっていきましたが、芸術的な指輪もイタリアの金細工師たちが貢献しています。