「世界のメインプレーヤー」として打って出るユニクロ

2011-06-20

Yの「名調子」は続く。「今は日本国内で3000億とかせいぜい4000億円売る低価格でベーシックなカジュアル小売業にすぎない。しかしこれからは国と事業の際を超え違うステージに行く。売上1兆円を通過点として、さらに成長する「世界のメインプレーヤー」になる。革新的なグローバル企業を作り、「世界一のアパレル小売業グループにする」ちなみに1年前、同社はグループの事業構造改革の骨子として、3つの戦略キーワードを打ち出している。「再ベンチャー化」「グローバル化」「グループ化」だ。これらを実現する前提として、同社は持ち株会社制に移行した。監督会社(FR)のもと、それぞれの事業会社の役割と目的を明確にし、お互いもたれ合うことのないよう自己完結的な組織を目指すというものだ。同時にFRと中核事業会社のユニクロにおいては、徹底した委任型執行役員制度を敷いている。さらに持ち株会社の目的として、FR取締役の松下正は、(1)グループ企業のコーポレートガバナンスの確立、(2)優秀な経営者人材の獲得と育成、(3)新規事業やM&Aによるグローバル化とグループ化の実現、の3点を挙げる。ところで、国内ユニクロ事業はグループの主力ではあるものの、形の上ではあくまで全体のワンーオブーゼムの位置づけにすぎない。すなわちYの言う「新しいステージ」とは、国内ユニクロ事業にのみ安住しない新たなドメインとグループ企業構造の確立を意味している。