AT車(オートマティック車)はマニュアル車より運転がずっと楽だと思われている。「D」とか「1」「2」、あるいは「N」のセレクターを使い分ければいいのだから、単純に言えば、「D」のレンジにしてアクセルを踏めば走る。マニュアル車のように、半クラッチでアクセルを踏んでスタートさせ、バックとニュートラルを入れれば、六種類もあるギヤをどういうふうに使い分けて適切なスピードに乗せるかなどという悩みを持つ必要もなく、ほとんどミニバイクと同じだから、車の状態を体で感じることさえできれば、こんなに運転で気を遣わなくてすむ機能はないと思える。したがって、機械オンチや車のさまざまのポジションの機能を覚えることが面倒な中年以上の人や特に中年の女性には絶対、AT車の方が向いているのだ。ただ、AT車の限定免許だとAT車しか乗れないという制限があるのが難点といえば難点である。しかし、お金はその分余計にかかるが、まずAT車限定免許を取っておいて、車のスピード感覚や道路状況に応じた車の反応などを十分感覚として覚えてから、AT車限定解除の教習を受けた方が中高年の人には向いている教習の受け方だと思う。しかし、受講生の間ではなぜか、免許ははじめからマニュアル車で取った方が効率的だという判断があって、AT車で取る人の方が少ないのだ。免許を取った後、自分の車にしか乗らないという人の半分はAT車を購入すると思われるが、それでもマニュアル車の免許を持ちたいのはAT車の免許ではマニュアル車に乗れないからだろう。
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