ボトックスによる治療件数が最も多い

2010-11-11

ボツリヌス菌毒素は大量に投与すれば人体に悪影響を及ぼしますが、局所だけに限って注射すると、これは非常に有効な薬となります。最初は生物兵器として研究されたこの薬ですが、顔面のけいれんに対する治療薬として開発が進みました。この薬を注射すると、神経と筋肉のつなぎ目のところに作用し、ここでの情報の伝達をブロックしてしまいます。つまり神経がいくら筋肉に「動け」と命令してもその命令が筋肉に伝わらないため、けいれんが起こらないというわけです。あるとき、アメリカでこの治療を受けていた患者さんの顔のしわがなくなったことから、この薬がしわとりに効果があるとして、美容目的の利用が増大したのです。現在アメリカの美容関係の医療機関で行われている治療項目のうちでボトックスによる治療件数が最も多いのです。