CD時代になって女性や若者が新しい顧客の仲間入りをしたことで、成人男性の顧客としての比重は相対的に低下した。九〇年代以降、「自分の好きな歌がヒットチャートの上位に入らない」という成人男性の嘆きをよく耳にするようになったのは、偶然ではないと思う。わかりやすい例でいえば、CD普及期である八〇年代後半から九〇年代前半に人気を獲得したスターに、プリンセス・プリンセス、渡辺美里、永井真理子、中村あゆみ、山下久美子ら「ガールズ・ポップ」と呼ばれる一群がいる。
(Pick Up)
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歌にしろ本人の人物像にしろ、彼女たちに共通しているのは「夢をかなえるべく前向きにがんばり、成長していく女性像」だった。彼女たちの人気を支えていたのは、実はCDの購買層として新しく登場した女性である。