小さな子どもたちには本来的な意味などどうでもよく、コンピュータゲームが好きでそれがソフトウェアという専門語で流通しているので、省略して「ソフト」と使うようになっただけなのです。コンピュータ機器そのものがハードウェア(金物)と呼ばれ、それに対して中身のコンテンツは、形がないという意味で「柔らかい」からソフトウェアと呼ばれるにいたった……などという説明は、子どもにとってはどうでもよいことです。中学校などの英語教育では、まずこの「柔らかい」という意味のほうを先に教えたがります。これは「ソフト」という語本来の意味ですが、かなり抽象化された意味で、子どもたちの現実生活とはあまり関係がありません。これでは実際にそのことばを使おうというモチベーションが生まれません。であるなら、「ソフト」は「ソフトウェア」の略としてsoftwareということばを使うように仕向けてあげたほうが英語を覚える上ではずっと有効です。そのうちに、ソフトボールSoftballも同じソフトからなり、共通するソフトの意味が分かるようになるのです。具体的なものが最初で、なんにでも当てはまる抽象的な意味はその後でいいのです。