ディスインターミディエーション。これは、情報技術をテコにして従来の販売チャネルのあり方、あるいは従来の対企業顧客のコミュニケーションのあり方が大きく様変わりしてきている、ということをさす。従来の保険会社にとっての主要なチャネルは、生保会社であれば営業職員であり、損保であれば代理店であった。そうした仲介者(インターミディエーター)の存在価値がいま、問い直されている。いま日本進出を果たしている外資の生損保会社は、従来とは異なる保険市場へのアプローチを展開している。従来の外資系会社は、自前で顧客側を開拓することを中心に動いてきていた。しかし、いまは、顧客リストを多数抱えかつ財務的に問題をもっている保険会社に対して、資金力でその顧客リスト、営業力を買い取ろうという動きを示している。その買収のための価格に、現在、相対的に値ごろ感が出てきているということである。こうした状況の中で、合併する側、される側ともに、自分かちはどういう位置づけで動くのかを現実感をもって考えていかなければならない。国内社同士の合併は戦後、数例を除き、絶えて行われなかった。それがここにきて、GEキャピタルによる東邦生命からの営業部隊移転による新会社設立といった、新しいスキームでのM&Aが実行されたことで、海外からも国内からも新しい時代の到来が実感をもって受け止められている。日本の生保、損保の世界でも、企業の統廃合が現実感を帯びて考えられるようになってきた。
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