ひきこもりとニートは他者とのコミュニケーションを拒否している点で根底に相通ずるものがあり、ひきこもりをニートの類型のなかに含めることもある(小杉礼子・介独立行政法人労働政策研究・研修機構副統括研究員による分類)。「(1)ヤンキー型…反社会的で享楽的。「いまが楽しければいい」というタイプ(2)ひきこもり型…社会との関係を築けず、こもってしまうタイプ(3)立ちすくみ型…就職を前に考え込んでしまい、行き詰ってしまうタイプ(4)つまずき型…いったんは就職したものの早々に辞め、自信を喪失したタイプ」平成十七年版『労働経済白書』によると、いわゆる「ニート」に近い概念として、年齢十五〜二十四歳で、現在、家事も通学もしていない非労働力人口(若年無業者)が、推定で六四万人いるといわれている。ちなみにフリーターは二一七万人(平成十五年、厚生労働省調べ)。合計するとざっと三〇〇万人。社会や経済へおよぼす影響ははかりしれない。ニート論が本書のメインテーマではないから深くは言及しないが、社会人としてとっくに自立するはずの子どもが、いつまでもひきこもりやニート、フリーターでは老親の生活設計も成り立たなくなるわけで、大いに危機感を抱いてしかるべきである。
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